大阪府堺市 RGBレイグランバレエ

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~海外留学生だより~ 2012年01月17日

貝阿弥 礼先生

昨日、BJBの初舞台公演が無事に終わりました。
座席は満席で、最後はずっと拍手をして下さいました。15分以上鳴り止みませんでした。
今までで、一番長いお辞儀だったように思います。
たくさんの方が観に来て下さり、とても幸せでした。


この舞台前の1週間は、「限界]という言葉の意味が頭ではなく、身体で理解させられる日々でした。
舞台5日前に、メンバーのWinnieがリハーサル中に、アクシデントで足の指の骨を折ってしまい、
全ての予定が変更になり、振り出しに戻ったかの状態でした。 
8人だけしかいないグループには、控えのダンサーもいなく、代役はバレエ団と学校から助けてもらい、また一からのやり直しでした。

プログラムは、ナポリ・Patric, Gabriela,Yukinoの作品・Stacyの作品(計50分)・休憩(20分)・Natalia(35分)の作品でほぼすべての作品に8人全員が出ています。リハーサルのプランには通し稽古やステージ上での照明合わせなどが予定されていましたがアクシデントの為、全てのプランが流れました。そして公演2日前に舞台上で、場当たりや細かい照明などの打ち合わせも無く、一発通し稽古がありました。
この長い演目を全て通しておどるスタミナも無いまま、全力で踊りましたが、Nataliaからは厳しい指導がとび、その作品は2度通しました。
2度目は、ちゃんと息もすることが出来ず、踊ることにエネルギーを使っているので、涙や鼻水を止める力はなく、私の顔はぐしょぐしょでした。
私は身体の限界と戦っていました。その場で踊るのをやめるか、最後まで全力で踊るか、たったその2つの選択でした。
作品を踊りきった時には、あきらめなくてよかったと心から思いました。
リハーサル後、Nataliaが「こうやって限界まで追いつめ、さらに追求するしか、上に行く方法はないから、まあしょうがないと思ってね。私もジョン・ノイマイヤーとイリ・キリアンからこうやって育ててきてもらったから、私もあななた達にそうするのよ。]と笑顔で言っていました。こんな素敵なダンサーの作品に出会うことが出来き、胸一杯になりました。

そんな事で、16日本番のほぼ2回公演(朝には学校やマスコミ用のゲネプロ、夜は本番)の舞台は、無事に終わりました。
今回は久しぶりにとても緊張しました。昨日はダンサー全員の力が合わさった、舞台だったたと思います。BJBの一員として、こうして舞台に立つことが出来る事にとても感謝しています。
色んなメッセージが観に来て下さった方の胸に、届いているといいなと思います。


あさって19日には、バロック時代のダンスを踊ります。ホテルのパーティーで、生演奏です。私はどんな事でもやってしまうBJBのアイデアが大好きです。

また気を入れ直して頑張ります。
舞台のDVDが手に入ったら、直ぐに送ります。早く先生に観てもらいたいです。

高浦幸乃

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